|ご挨拶

この度、2024 年 10 月 5 日(土)、武庫川女子大学浜甲子園キャンパスにおきまして「第 74 回日本薬学会関西支部総会・大会」を開催させていただくことになりました。これまで新型コロナウイルス感染症のために、関西支部大会では多くの制約を受けてきましたが、去年の5月の第5類に移行され、神戸学院大学において本会は完全対面形式にて開催されました。これらを受けて、今回の第 74 回大会でも完全対面形式にて行う予定にしております。なお、感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となり、マスク着用等については個人の判断を基本としていますが、医療系の学会であることを鑑みて、可能な対策は取りたいと存じますので、ご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

本会は、会員数約16,000名の公益社団法人日本薬学会が有する8つの地方ブロックのうち、約3,200名の会員を擁する関西支部が毎年10月に行っている地方支部会です。今回で74 回を数えますが、薬学会関西支部会員の重要な情報交換の場であり、加えて学部学生、大学院生をはじめ若手研究者が発表・討論を通じて自分自身を成長させる機会です。さらに、支部の先生方の研究成果発表の場を提供する場でもありますので、本大会において熱い討論を交わして頂けることを期待しております。

なお、本年度の特別講演には、多剤服用(ポリファーマシー)研究の第一線でご活躍されている静岡県立大学院薬学研究院 附属薬食研究推進センター長の山田静雄先生をお招きしております。さらに、招待講演には、生体計測をもとにてんかん発作予測の実用化を目指されている京都大学大学院情報学研究科の加納学先生、ならびに、機械学習によりがん患者の苦痛を可視化する方法を開発されている京都大学医学部付属病院緩和医療科の嶋田和貴先生にご講演をお願いしております。また、これまで薬学会関西支部会が単独で開催しておりました「薬学会関西支部主催特別講演」を、関西支部大会と同時開催することといたしました。このように各分野のエキスパート4名からの価値ある情報を共有する場として機能できれば、大変嬉しく存じます。

最新の情報収集、情報交換と情報共有という学会の役割を効率的に果たす大会になりますよう、精一杯準備させていただきます。多くの皆様にご参加いただき、活発で有益な討論を行っていただけることを願って、ご挨拶とさせていただきます。

 

第74回日本薬学会関西支部総会・大会

組織委員長 篠塚 和正
(武庫川女子大学 薬学部長)