|ご挨拶

このたび、第75回日本薬学会関西支部総会・大会を、2025年10月4日(土)に同志社女子大学京田辺キャンパスにて開催いたします。
新型コロナウイルス感染症の影響により、近年の支部大会は開催形式や規模に様々な制限を受けてまいりましたが、感染症法上の「5類」移行後は、神戸学院大学および武庫川女子大学を会場に完全対面形式での開催が再開されました。本大会もその流れを受け、対面開催にて実施し、懇親会も例年通り開催いたします。
本大会は、会員数約16,000名を誇る公益社団法人日本薬学会の8つの地方支部の一つである関西支部(会員数約3,300名)が、毎年10月に開催する地方大会として、会員相互の学術交流、研究発表、情報交換の場として長い歴史を有しております。今回、節目となる第75回大会を迎えるにあたり、関西支部の皆様をはじめ、多くの方々のご協力のもと、充実した学術プログラムをお届けできるよう準備を進めております。また、本大会では、学部学生・大学院生・若手研究者による発表の機会も豊富に設けており、参加者同士が分野を超えて知見を交わし、次代の研究者が成長する教育的な場としての役割も担っております。分野を超えた活発な討論と交流を通じて、新たな学術的連携や発見が生まれることを期待しております。
なお、本年度の特別講演には、昨年度の日本薬学会会頭を務められた東北大学大学院薬学研究科教授の岩渕好治先生をお招きしております。岩渕先生には、最先端の合成化学研究のみならず、日本薬学会の未来を見据えた貴重なお話をいただけることでしょう。さらに、招待講演には、心臓血管外科の第一人者であり、再生医療のトップランナーとして医療の最前線を切り拓いてこられた大阪大学名誉教授・大阪警察病院院長の澤芳樹先生、細胞内外の有機化学およびケミカルナノバイオロジーの領域で革新的な研究を展開されている京都大学大学院工学研究科教授の浜地格先生、バイオ医薬品の最先端研究を推進し、基礎研究から臨床応用まで一貫した体制で革新的な医療価値の創出に取り組んでおられる協和キリン株式会社イノベーションセンター・Executive Research Directorの白石泰久先生、そしてデータサイエンス界の若き新鋭である東京科学大学 M&Dデータ科学センター教授の清水秀幸先生をお迎えいたします。多様な視点と専門性が交差することで、本大会が知の融合を促し、今後の薬学・医療分野の発展に寄与する場となることを心より願っております。
皆様のご参加とご発表が、本大会に一層の深みと広がりをもたらし、学術的にも実り多いものとなることを確信しております。皆様とこの特別な場を共有できますことを、関係者一同、心より楽しみにお待ち申し上げております。
第75回日本薬学会関西支部総会・大会
組織委員長 芝田 信人
(同志社女子大学 薬学部長)